先日、高齢の女性が入校されました。きっとご家庭の事情などで、車を運転することが必要になったのでしょう。ハンドルの持ち方も分からない状態からのスタート。すごく緊張されて、一つひとつの動作を覚えることにも苦労されていました。
どうすればリラックスしてもらえるか、動作を覚えやすいか、指導員の先輩たちと相談しながら試行錯誤しているうちに、少しずつですが上達されて、ついに路上教習に出られるまでに。少しずつ表情も明るくなり、笑顔も見られるようになりました。卒業できたら、きっと生活が大きく変わって、より素敵な毎日を過ごしていただけるはず。
一回一回の教習ごとに上達していく過程を間近で一緒に体験させていただいて、とても幸せな時間でした。
リエゾンドライビングスクールには、学生さんから社会人や主婦の方、そしてシニアの方まで、いろんな方々が入校されます。もちろん運転技術やルール・マナーを教えることは大切ですが、もっと大事なのは、運転席でリラックスしてドライブを楽しんでいただくこと。趣味の話とか、大学の部活動の話とか、仕事や子育ての悩みとか、会話を楽しむことを心がけています。中には「運転する時は集中したいから、話しかけないで！」というタイプの方もいらっしゃいますが、肩に力が入った状態では、なかなか上手になりません。生徒さんのその日の状態に合わせて、話し方や声を掛けるタイミングにも気を配りながら、一番リラックスできる環境をつくっていく。一回一回の教習がまったく違うので、楽しいですし学びも多いですよ。もしマニュアル通りに教えるだけだったら、たぶん3日で飽きてます。笑
前職は和婚専門のブライダルプランナーでしたが、会社がなくなってしまって転職することに。学生時代に競泳をしていて、フィットネスクラブで教えていたことがあり、何かを教える仕事をもう一度やってみたいと思いました。実は、入社前にあるテレビ番組でここが紹介されていたんです。そこに出てくる指導員の人たちが、皆さん個性的で。笑
それを見て、自分も働いてみたいと入社を決めました。前職では一生に一度のハレの場をつくりあげていく魅力がありましたが、今は生徒さんの日々の生活をつくっていると思っています。生徒さんと楽しい時間を一緒につくり、共有する。前職ではしきたりや決まり事も多くてずっと緊張していましたが、ここでは良くも悪くも緊張することがありません。笑
若くてアクティブな上司や同僚に囲まれ、常に飾らずラフでいられる環境がとても気に入っています。
